浮造り（木目を浮き出させる加工）によって際立たせた木目を生地へ転写する。ありのままに写される木目や、手作業による加減により、シルクスクリーンプリントなどの印刷表現とは異なる味わい深い表情をもたらしてくれます。

ケヤキと大豆のナチュラルインク。太鼓を製作する過程ででるケヤキの削り屑から作った顔料と、豆汁（顔料を生地へ留める糊）を混ぜ合わせたインクを使用。（洗濯時の色落ちを考慮して、5%だけウレタン系の顔料固着剤を添加しています。）
顔料を精製する際に使用する原料は、水、ケヤキ、天然の明礬、鉄媒染液、貝殻石灰。すべてにおいて天然由来にこだわったものを使用。

生地には、丈夫で通気性も良く、抗菌作用も高いとされるヘンプを使用。ヘンプ（指定外繊維）の元となる大麻は現在の日本では許可なく栽培することが禁止されていますが、本来日本の風土に非常に適した植物で、古くから日本の暮らしにはかかせない存在でした。生命力が強く成長も早い、農薬や化学肥料も必要がない非常に環境価値の高いヘンプは、近年世界中でその価値を認められ始めている素材です。縫糸にはオーガニックコットンを使用。