普段何気なく着ている衣服の多くが綿花を原料として生産されています。しかし、安価で買いやすいコットン製品を望むには、綿花の栽培に多くの農薬を必要とします。あるアウトドアメーカーはそれらの綿花を「世界一汚染された農作物」と呼び、農薬によって土壌や大気は汚染され、生産者の健康にも害を及ぼしているといいます。着心地の良いTシャツを目指したとき、オーガニックコットン抜きでは考えられませんでした。
「3年以上農薬を使わない」以上に、愛情を持って育て上げられた綿花を原料にした心地良いTシャツを作る。LIKE THIS TEEは、心と体で気持ち良く着られるTシャツを目指しました。
大切に育て上げられた綿花を原料としたオーガニックコットン糸を、テンションをかけずにゆっくりと編み上げていく。吊り編みは1960年代頃から下火になっていった吊編み機と呼ばれる機械で編むことができる技術です。日本では今でも当時の道具を大切に使い、その機械で生地を編んでいる職人さんたちがいます。糸に余計なストレスをかけず、じっくりと編むことで、現在主流である大量生産機のシンカー編みと比べ強度もあり、縦にも横にもよく伸びるため体によくなじむ。吊編み機で編まれたTシャツは、着た瞬間に驚くほどのふんわりした心地が味わえます。
オーガニックコットンと吊編みという手間暇かかった生地は、出来るだけ長い時間着られるTシャツでありたい。その願いは千葉にある縫製工場にて受け止めてもらいました。
熟練した経験と技術でカタチになったTシャツは、着れば着るほど、または手洗いで仕上げる事で、空気を含んだような柔らかさになります。LIKE THIS TEEは、手間はかかるが着る人を心地良く纏う、手洗いによる仕上げを選びました。