HIBI KOTTO-ICHI #9 / The Life with OLDTHINGS

June 23,2017 /

kotto9_main 古いモノ好きの清水将司による「ちょっと古くて、おもしろいモノ」を集めたコラム、第9回。普通のお店ではなかなか出会えないモノを求めて日々骨董市でディギン。中古レコードを買ったり、古着を愛するように骨董や古道具、民藝、フォークアートをもっと身近に感じれると生活がより彩りを増すと思っていて。うんちくや時代背景も大切かもしれないけど、まずは自分がどう感じるのか、フィーリングを大切にすれば何も怖くない!自分の事は自分で決めるよ。まずは楽しむ事が大事なんです! 古い木の箱 image4 木製の古い箱です。こういった作家性のない庶民の道具がとても好きです。民藝とも少し違い、いわゆる骨董品でも無い。古道具と言うのか。煤(すす)の体積が時代を物語っていて。仕切りがあるのもなんだかかわいいです。かつて何を入れていたんだろう。具合のいい箱をみつけるとついつい買ってしまい、そんなに片付け上手では無いので、無造作に色々入れては重ねて結局は何をどこにしまったのか分からなくなるんです。 翁の一刀彫 image1 能生の翁のモチーフの一刀彫の人形です。能生の世界は自分の中では結構不気味な存在で一瞬迷ったんですが、色づけもされていてこの古びた佇まいがなんだか気になって最終的に購入しました。一刀彫って直線で構成されたデフォルメのデザインで、だからこそ作り手のセンスが問われるなぁと思っていて。細かくいかに繊細な細工を作るかといった技術や美学がある一方で、こうしたシンプルにアイコニックに仕上げる感じが庶民の感覚、美学として継承されていた感じが共感できるんです。 麻の蚊帳 image3 最後のこの布は麻でできた蚊帳(かや)を解いたものです。麻は通気性がよく、さらに風を通す時に湿気を吸収する蚊帳の素材としてはとても優れていたんです。骨董市でもこの蚊帳だった生地はよく見かけるんですが、藍染めで染められていたり、草木染めで染められているものが多く、こうした麻本来の色が経年変化して素晴らしい色合いになったものは実はあまりみかけなくて。綿が日本にまだあまり無かった頃は庶民の衣類はほとんどが麻でした。僕の住む栃木の町も元々は麻農家がたくさんあった地域で、少し行けばまだ麻畑もあります。最近は麻というとあまりいいイメージが無くて個人的には残念ですが、元々日本は麻と共にあったん国なんです。この生地で暖簾を作りたいと思ってます。
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Masashi Shimizu

Masashi Shimizu

gaimgraphics所属のアートディレクター/グラフィックデザイナー/イラストレーター。1980年生まれ栃木県出身。CI、カタログ、パッケージ、エディトリアル、アパレルなどグラフィックを中心に幅広く活動。栃木と東京を行き来するスタイルで仕事、遊びを実践。LIKE THISでは古いモノのが宿す不均一で手仕事感のあるモノ達を紹介したり、新たなプロダクトとして再生していきたいと思っています。

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