HIBI KOTTO-ICHI #2 / The Life with OLDTHINGS

May 16,2016 /

hibikotto_2_main ぼく、清水将司は古いモノだったり、手仕事感溢れるモノに昔から惹かれるんですが、その理由は実は分かっている様でよく分かっていません。栃木に住まいを移し、こっちでの友人の影響もあって骨董市へちょくちょく行く様になって早4年。普通のお店ではなかなか出会えないであろう、手仕事感だったり経年変化を経た面白いモノにたくさん出会え一喜一憂してます。LIKE THIS SHOPでは古布のポケットTシャツをリリースしているけど、その生地探しはぼくが担当していたり。このコラムではぼくのロードワークとなった骨董市巡りで出会った素敵?な味わいのあるモノ達を紹介してみようと思います。今回で第二回! hibikotto_2_1 今回の最初のお買い物はこの木彫りの釣り人。もう一目惚れ。このての小さな木彫りの人形はかつて全国津々浦々、お土産としていろいろなモチーフで売られていたみたいで、気に入ったものがあれば購入しています。完全にフィギュア感覚!この釣り人は台座にさが沢と書いてあり、どうやら静岡に嵯峨沢館という今もある三ツ星ホテルで売られていたもののようです。底面には持ち主だった人が書いたであろう「ハニームーン記念 嵯峨沢館 S30.3.27」と記されています。ハニームーン、いい。S30年て事は1955年。骨董としてはそんなに古いものではないけど、といっても60年前のモノ。釣り竿だけ無かったので、自分で枝を挿しました。 hibikotto_2_2 続いてはこの着物。これ子供用なんです。生地の状態を見るにそんなに古いものではないと思いますが、それでも昭和初期~戦前ぐらいかと思います。こういった生地の模様は型染めと言って、今で言うシルクスクリーンプリントのように版を用いて染色や抜染を行います。子供用のこういった綿の着物で状態のいいものって実はなかなか見当たらないんです。なぜなら昔の日本は貧しかったから。この模様なんて書いてあるのかよく分からないんだけど、なんだかハッピーなバイブスが伝わってきませんか?たまに娘に着せて遊んでいます。 hibikotto_2_3 最後にこのお皿。焼き物ははっきり言ってよく分からない。。。種類、時代、産地とたくさんありすぎてうかつに手が出せない。これはいわゆる伊万里ってやつだと思うだけど、時代も産地も分かりません。ただ、この模様とサイズにグっときてしまいました。そしてリーズナブルな値段が決めてです(これ200円)。このように絵が描いてあるものも種類があって、1枚1枚筆で描いているもの(染付)と、複製するためにできた技術、判子を用いたもの(印判)があります。やはり古いものは筆で描いてあるものが多く、印判は比較的新しく骨董の世界では人気無いです。このお皿は印判の上に塗りをしているんだと思います。白い磁器に青い絵付け、たまらないカラーリング。そして何より金継ぎしてあるのがグっときたポイントです。昔の日本人は壊れたものを大切にしつつ、新しい美の価値観をプラスして長くものを愛していました。現代のぼくらもそういった感覚を忘れちゃいけないなとつくづく思います。
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Masashi Shimizu

Masashi Shimizu

gaimgraphics所属のアートディレクター/グラフィックデザイナー/イラストレーター。1980年生まれ栃木県出身。CI、カタログ、パッケージ、エディトリアル、アパレルなどグラフィックを中心に幅広く活動。栃木と東京を行き来するスタイルで仕事、遊びを実践。LIKE THISでは古いモノのが宿す不均一で手仕事感のあるモノ達を紹介したり、新たなプロダクトとして再生していきたいと思っています。

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