SA-SHI-I-RE #2 / Yotsuya Wakaba

April 13,2016 /

差し入れ。 してもらうと嬉しいし、差し入れて喜んでもらえると嬉しい。てこたぁステキなことに違いない。 たまに食べ物を前にして悲しくなることがある。食べたらなくなるからだ。 だからたくさん買ってしまうのか。目が欲してるだけなのか。 そんな哀愁を背負いつつ、今日も食いしん坊は街に繰り出す。 暖簾がひらひらと僕を呼ぶ。 暖簾が出ていると、やってることが本能的にわかる。いいなぁ暖簾。 風を受けひらひらしてるから、猫のようにまっしぐらに見つめてしまう。 そして確固たる意志をもってくぐった暖簾には「東京名物たいやき四谷名代わかば創業昭和二十八年」と書かれている。 よし、今日の差し入れは「たいやき」だ! 最近は落ち着いたが、たいやきの食べ比べをしていたときがある。日に三軒ハシゴしたりして、時間と金を消費していた。 東京にはたいやき御三家と言われている店がある。麻布十番・浪花家総本店、人形町・柳屋そして四谷・わかばである。もちろんどれもウマイ。 この中でよく行くのは四谷のわかばである。 自分の生活圏から一番近いのと、なにより開店時間がいい。 浪花家は11時開店、柳家は12時30分、わかばは9時からやってる。 朝にさくっといける。それだけでもうれしい(ほかに朝さくっといけて嬉しい店は、二郎三田本店。夕方まで腹減らない)。 誰が言ったか知らないけど、一尾ずつ焼くのが天然物のたいやきで、一度にたくさん焼くのが養殖物と呼ばれている。どちらもウマイ。が、やっぱり天然物を焼いている職人を見ていると、一尾一尾丁寧な仕事しているなぁと、見ているだけでも楽しい。 たいやきが好きというと、よく今川焼とどう違うと聞かれる。たしかに似た食べ物である。 今川焼の方が歴史は古く、1800年頃、江戸は神田の今川橋付近の露店で販売されていたらしい。たいやきは1909年、麻布十番の浪花屋総本店が考案したもの。どちらも餡子が一般的だろうが、僕は今川焼に関してはカスタードクリームを頼んでしまう。 たいやきは餡子、今川焼はカスタードクリームがいい。 どっちが好きかと聞かれたら、どっちも好きなのだが、たいやきと答える。なぜだろうかと真剣に考えた時期があった。 つったって、どう考えても答えはシンプルで、形が「たい」であることだからだ。 一度に多く買った時の包みを手にした時の大漁感といったっら、ワクワクが止まらない。「たいやきの頭と尻尾、どちらから食べるか?」という永遠に答えのでなさそうな質問も今川焼ではでてこない。やはり「まる」か「たい」は、大きく印象をかえる。 あとなんかエアロスミスのメンバーは、みんなたいやきが好きで、お土産のたいやきを食った食わないで解散の危機があったらしいです。なるほど、さすが歴史のあるバンド。きっと今川焼だったら「まる」くおさまったろうに。「たい」だけに対立をうんでしまったのだな・・・。 まあ、そんなとりとめもないことをあーだこーだ言いあう時間がいいんすよね。 ということで召し上がれ。 (う~、なんか今川焼食べたくなってきた) もしくは
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MC・DJ・プロデューサー。 東京出身。音楽を中心に生活をしている。 LIKE THIS SHOPの店長。 トリカブトのMCとして活動していた時にgaimgraphicsと出会う。 2010年にgaimgraphicsに加入。 Hip Hopを軸にし、世界中のダンスミュージックをディグるバンド、「Dig Dynamics Hip Hop doo-dah Band a.k.a. DIG DEE」のリーダー。 チップチューンユニット「Super Stars」のMC。 「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」のNO SIGHT役。 俳句集団「傍点」同人。 落語好き。 趣味は蒐集すること。 最近、DJの時はXXXSMALL、店長の時はアクツと使い分けている。

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