THE PAPERS / ZOUSAN PAPER

February 09,2016 /

紙にはいつもお世話になりっぱなしで、書いたり、読んだり、包んだり、ときには拭いたりもすることもある。紙さまって言ったらもちろん大袈裟だけど、いてもらわないと非常に困る存在。だからこそ忘れちゃいけないのが、紙の原料となるパルプのほとんどが森林を伐採して得られる大切な資源だということ。素敵なラッピングでも過剰包装だったらやっぱりなんか残念に感じてしまう。しかし近年、古紙のリサイクルや森林を計画的に運営していく動きが進んでいる。それから非木材紙といって木材以外の繊維から紙を作る技術も注目されている。デザイナーとしては、紙が出来るまでの背景はぜひ知っておきたいところ。ということで紙のあれこれ探ってみたいと思います。

 

今回は、ぞうのうんちと古紙をリサイクルしてできた素朴な味わいのある紙、そうさんペーパーをご紹介します!スリランカでは無計画な森林開発によりジャングルを追われたぞうが、人里に餌を求めて現れ人と衝突し、どちらかが命を落とすほどのトラブルが起こることがあるのだそうです。ぞうの住処を奪ってしまったのは人間という問題はいったん置いておいたとして、現状ぞうと人間が共存出来る方法を導き出したのが、ミチコーポレーションさんとスリランカの環境NGOが共同開発した「ぞうさんペーパー」とそのビジネスモデル。行き場がなく孤児になってしまったぞうと人とが協力して作った紙を、世界各地の動物園などに販売し、その利益の一部をゾウや自然保護に当てているという循環型の仕組みなのです。

じっくり観察すると1枚1枚繊維の風合が違って面白く、ぞうって何を食べるの?とか、スリランカのジャングルってどんな植物が生えてるの?とかジャングルを追われるって、どうして?などといろいろと思いを馳せることができます。ちなみに、ブリーチや有害な化学的薬品・染料などは一切使っていないということですのでお子さんの工作などにもオススメです。

 

<原料>

ぞうのうんち、古紙

<カラー>

ナチュラル・ホワイト・イエロー・パステルオレンジ・ピンク・ライトピンク・ラベンダー・ライトグリーン・スカイブルー・ブルー(写真はナチュラル厚口)

<原産国>

スリランカ

<製造元>

株式会社ミチコーポレーション

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KO

KO

1979年生まれ。愛知県岡崎市出身。デザイナー・イラストレーター。テキスタイルプロジェクト"Stampit"のデザイナーであり、レゲエバンド"GARAGARA"ではギター担当。

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